


日本最大級の環境展示会「エコプロ」に初登場の、”xChange!” 3日間に渡り、多くの方が古着を持ってきて下さり、そして新たな服をゲットして帰られ、おかげさまで大盛況でした。(持ち込み人数151人、持ち込み点数765点、持ち帰り点数550点) (…続きを読む…)
丹羽順子(にわ・じゅんこ)のホームページにようこそ!このサイトでは、環境問題やサスティナブルな暮らし方について、ブログ形式にて思いつくまま書いています。世界中の旅の記録や、映像作品もご覧頂けます。お気軽にコメント、メールお待ちしております。
koko@junkoniwa.net
May 10, 2008
サフィア・ミニーさんと出会って

昨日ブログに書いた、世界フェアトレード・デーに行ってきました。若い女性を中心にたくさんの人が集まり大盛況のイベントでした。ロンドンから来ていたピープル・ツリーのスタッフも「フェアトレードが日本でこんなに盛り上がっていて、びっくりした」というほど。写真はファッション・ショーの時のライブペインティングのもの。人が中心にいて、オーガニック・コットンがしっかりと根を生やしていて、イベントのテーマ「フェアトレード・エコロジー」をカラフルに表しています。


フェアトレード・マーケットには6団体が出店し、常時、人であふれかえっていました。右の写真は、久しぶりにお会いしたチョコレボ代表のVickieさんが身につけていたチョコレボ特製ペンダント。ガーナでカカオを栽培し、チョコレートの生産を自ら始めようとされていると聞き、その創造性と行動力に拍手!です。久しぶりの活動家の面々に会う事ができ、エネルギーをたくさん頂きました。

イベントのハイライトのフェアトレード・ファッション・ショー。一流モデル、メイク、ヘアデザイナー、演出が手伝って、それはそれは素晴らしいファッションショー。今年の秋冬物のニットが特に素敵でした!

そして「人と環境に優しいファッション・トーク」。ゲストは(写真右から)株式会社ソスウインターナショナルのおかもとのえさん、ピープル・ツリー代表のサフィア・ミニーさん、雑誌マリクレール編集長の生駒芳子さん。お三方の強烈な個性が炸裂したとても内容の濃いトークでした。おかもとさんは、「長期的な取り組みも大事だが、地球環境のことを考えると今すぐでも始められることをしなければ。ミハラヤスヒロでは(プラスチックの包装などをやめて)エコバンドと呼んでいるものでラッピングしたり、会員限定のサロンを開いて商品の知識をきちんと説明したりするなどの工夫を。また食べる事が生活の基本だと思うので、将来的にはマクロビオティックのカフェをやりたい」など地道な取り組みとファッション・ブランドとして型にはまらないアイデアを紹介し、日本のブランドも頑張っている!と勇気づけられました。生駒さんは社会派ファッション誌としてのローズ・キャンペーンなどの取り組みや、大手メゾンの大御所ルイ・ビトンの環境配慮型経営を紹介。「女性がもっと頑張れる時代。男女平等指数は日本女性は121カ国中、91位という不名誉なポジション。People and Environment before Profitが浸透しなければ。私は伝え続けます。」とメディアの役割を強調。そしてサフィアさんは「長期的な視点が大切。日本でもイギリスのようにサステイナブル・ブティークが出来れば良いのに。世界には貧しい人たちがたくさんいる。手仕事を復活させていきたい」と抱負を語りました。最後にお一人ずつ「好きな言葉」を答えて頂いたら、おかもとさんは「感動ー感じて動くこと。」生駒さんは「母性は知性」と「お洒落に楽しく」、そしてサフィアさんは「サステナビリティー」と「パートナーシップ」と答えられました。
今日、何より刺激を受けたのは、サフィア・ミニーさんの揺るぎない視線、世界観、正義感。途上国の生産者に常に注がれるあたたかい目。正しいと思った事にはわき目もふらず突き進んで行くパッション。みなぎる創造力と障害をものともしない実効力。粘り強さ。迎合せず、自分の信念を恐れずに表現する勇気。それでいていつもとてもチャーミングなオーラ。さすが2007年ニュースウィーク誌が選ぶ「世界を変える100人の起業家」に選ばれただけあります。時代を変える、歴史を作る人はこういう人なんだと感銘を受けました。
アフリカで発生している大規模な食料危機。世界各地で広がる貧困と格差や人権侵害。たった今、同じ地球上のどこかでこんなことが(それも私たちの豊かな生活の故に)起こっていると知っていて、見過ごせるはずはない。最近、そんな思いをさらに強くしていた私にとって、サフィアさんとの出会いはもっと自分の役割を自覚し、アクションを起こしていく後押しをしてくれる格別なものとなりました。鎌倉でののんびり生活もそれはそれで大事。家族とともに笑い愛を育み、自分の住む場所や日常生活をもっと心地よくするために、小規模ながら持続的な社会モデルを作っていく楽しさと希望を味わっている。そんな私の小さな幸せがどんどんつながっていって世界はいつか平和になると信じている。でももっと加速度的に自分が望む世界を作りたければ、もっと目標を高く持って、チャレンジし続けなければ!と力づけられたサフィアさんとの出会いでした。
最後に….ピープル・ツリーのスタッフのみなさま、お疲れさまでした!素晴らしいイベントでした。これからもフェアトレード盛り上げて行きましょう!
May 8, 2008
BBCのファッション番組 & 世界フェアトレードデーのお知らせ

今週土曜日5月10日は世界フェアトレード・デー。世界中でフェアトレードを広めるイベントやトークショーが行なわれる予定で、東京では丸ビルにてファッション・ショーあり、トークありの盛りだくさんのイベントが開催されます。(「フェアトレード」って何?という方はこちら。)
私はイベント内のファッション・トークの司会を仰せつかり、日本、いや世界を代表する豪華ゲストからどんなお話が聞き出せるのか今からとても楽しみにしているのですが、打ち合わせの中で、主催者のピープル・ツリーの方から教えて頂いた番組がこちら。
これはBBCで放送されているシリーズ番組の“Blood, Sweat and T-shirts”の一部。この番組、フツーのイギリス人の若者6人が、自分たちが普段着ている服のルーツを辿るためにインドに旅し、コットンの収穫から紡績から縫製まで、過酷な労働作業を経験し、現地の人たちの生活を体験し、イロイロな気づきを得る…というリアリティーTVもの。これ実に良く出来ていて、日本でも同種の番組があったら!と思わずにいられないのですが、番組の紹介がこちらから見れますので是非見てみて下さい!!!今、服を着ている人すべてに見て欲しいビデオ!
最近、ようやっと服のライフサイクルにまつわる環境負荷が取り上げられて、グリーンなファッションも少しずつ注目されてきたような気がします。オーガニック・コットンをいち早く取り入れたパタゴニアのサイトで公開されている、製品がデザインから納品されるまでの経過を追跡できる、フットプリント・クロニカルも分かりやすいし、ファッションの流通に革命を起こすFashion Flow Re-Union 新しい流通の革命の今後の展開も楽しみです。
というわけで、エコロジー&フェアトレードのファッション熱のさめやらぬ私です。今週土曜日の世界フェアトレード・デー@丸ビルでは、ファッション・ショーもあるので、これからのファッションに関心のある方々、是非遊びに行きましょう!イベント概要はこちらからどうぞ。
April 17, 2008
スロー・ファッションと次回xChangeのお知らせ
環境や動植物、それに主に途上国で生産に携わっている人たちに気を配ったファッションというのは欧米では「エシカル・ファッション」とか「グリーン・ファッション」とか「オーガニック・ファッション」とか呼ばれています。日本でも意識が高い人たちを中心に少しずつ広まっているこのファッションのムーブメント。今週開催のアースデーではGreen Talk Stageで20日(日曜日)、「グリーン・ファッション」というテーマでPeople Treeの小野さんと、greenzの広美ちゃんとトークをします。
トークで是非伝えられたら良いなと思うのは、「一つ一つの服が秘めている物語に目を向けよう」ということ。安い服がどのように作られ捨てられていくかを知ったら、「かっこいい、可愛いから」というだけで次々と消費したり、「流行遅れだから」と言ってポイポイ捨てたりしなくなるはず。(インドでは農薬の借金に苦しんで年間2万人が自殺… 日本では1人当たり年間10キロの服が消費され、そのうち9キロが捨てられている…)その代わりに環境に配慮した素材やフェアトレードのものを少々高くても購入して、長いこと大事に着る。浪費ではなくて、賢い消費を心がける。そしてすでに持っている服を交換したりして賢く使い回して、お洒落を楽しむ。古着の端切れでリメイクしたり、リモデルなどの手作りを楽しむ。自分なりの素敵なストーリーに囲まれて生活すると生活自体が豊かになりますよね!ということが伝えられたらと思います。
でもこういうことには全て手間ひまがかかる。でも時間や愛をかけたからこそ、大切に着ようと思いが沸くのでしょう。アースデーの記者会見に登場した高樹沙耶さんも手作りしたものを身につけて始めて、着るものに関しての価値観が変わったと言っていました。こういう動きって、まとめて「スロー・ファッション」という言葉がぴったり来るな、とふと思いました。時間をかけて誰かが作ってくれた服、時間をかけて自分で作った服。と思っていたら、スローファッションというテーマでこんなビデオをYouTubeで見つけました。
自分の好きな服のアイテムについて複数人が語っているだけなのだけれど、まさに個人的なストーリーに焦点をあてていて、なんだかエモーショナルなビデオで良いです。
そしてこちらはアメリカで行なわれている古着交換会のビデオ!お洒落な感じで盛り上がっております。
専用サイトもあって、着実に展開している様子。日本でも代理店が絡んだりして、丸の内あたりでOL対象に開催するのはいかがでしょう?
さてさて”xChange”というタイトルで展開している古着交換会ですが、4月はさらに2カ所で開催することが決定しています!是非、古着を持って遊びに来て下さい!
一つは地元鎌倉の古民家カフェ一花屋さんにて。4月24日(木)〜27日(日)。期間中は一花屋さんにxChangeコーナーが設けられ、お店に来た人がいつでも古着を置いたり、持って行ったりすることが出来るようになります。地元でコミュニティー感を大切に開催できるのは初めてなので嬉しい&楽しみ!鎌倉界隈の方々、新しいファッションアイテムをゲットしに、是非古着を持って遊びに来て下さいね!(期間中はだいたい一花屋さんに私おります)
それから4月29日は世田谷ものづくり学校にて。この日は学校が全館あげてグリーン・デーというイベントで、環境に気を使った生活をすすめるイベントが目白押し。私たちは体育館を借り切って行ないます。myspaceさんもGreen Swapというイベントをされるので、合同開催です。詳しくはこちらのお知らせをご覧になって、是非遊びに来て下さいね〜〜。お待ちしています〜〜!
March 17, 2008
すべての物には、ストーリーがある

パパがインドより帰国しました。ゴアで休暇を満喫してきたようですが、インド中部のオーガニックコットン農家の取材もしっかりしてきたようです。写真を交えて伝えてくれたストーリーのあまりにも美しいこと!そして農家を支援しているNGOが持っている構想の壮大なこと!パパが関わっているオーガニックコットンのべビー服、優雅の商品をお客さんに勧めていくためにも、とても有意義なお話が聞けたようでした。
優雅のベビー服で扱っているオーガニックコットンは、インド中部のインドールという街で作られています。14年前に、スイスの紡績機業リーメイ社が、「オーガニックコットンを作ろう」と、現地インド人と一緒になって、オーガニックコットン普及センターを建設。現在では、付近の8000農家に対し、技術指導や栽培されたコットンの買い取りを行ない、彼らの生活を支援しています。ここで栽培されたコットンは、スイス全土に広がる生協で利用されているということですから、その規模が伺えます。リーメイ社のサイトに行くと、まず飛び込んでくるのは”Ready to wear fashion - ready to be responsible”(ファッションを楽しんで、責任を果たそう)という言葉です。

センターの中には宇宙を模型にしたお庭まで。さすがスイス・クオリティ!パパが滞在中は、センターのラジーフ所長さんが、夜になると満点の星空を見ながら、星座の観察会をしてくれたりしたんですって。リーメイ社はタンザニアでも同様のプロジェクトを展開していて2000農家をサポート。このセンターでは、タンザニアや世界各国からの研修生を受け入れるようと、宿泊施設も完備しています。

左上がスイス人のパトリックさん。このプロジェクトの発案者。彼の思いが世界中に花開いています。右上は勉強・視察に来ていたタンザニア人ご一行さま。(指導にあたっているドイツ人のおじさんは、息子が通っていたシュタイナー学校で、この手の活動に目覚めたそうですよ)

ここでは農薬を一切使用せず、牛糞を利用して堆肥を作ります。堆肥だけではなくて、糞からガスも生成し各家庭ではそれで料理を作っているんですって。自然資源が全く無駄にされない「バイオ・ダイナミック農法」が展開されているわけです。


広大なコットン畑。7人家族を支える農家のお父さん。以前は農薬を購入しなくてはならないので借金がかさんでいたそうですが、今ではそれを払わなくても良くなったと。またリーメイ社の社会貢献プロジェクトで現地には小学校が建設され、今まで学校にいっていなかった子どもたちも勉強できるようになりました!

カラフルなサリーに包まれた女性たちは収穫されたコットンを秤にかけ….

布にふわっと包んで出荷完了!多くのモノをもたなくても幸せそうな家族の表情が印象的だったと、パパが話してくれました。この後コットンはインドの別の地に運ばれて布に織られ、「優雅」は日本オーガニック流通機構を通して布を買い、商品にしたてて販売しているという、コットンの物語です。
考えてみれば、全てのモノの始まりは、自然の資源。それを誰かがどこかで収穫したり、加工したりして、店に並べられ、私たちは消費者としてそれを買い、利用します。グローバル化されてほとんどのモノが何かしら海外との接点を持っている時代、身の回りにある全てのものに実は世界規模のストーリーが潜んでいます。でもあまりにモノが多すぎて、また忙しすぎて、そんなストーリーに思いをはせることって日常的にはほとんどありませんよね。「これってどこでどんな風に作られているんだろう?」とストーリーに目を向けてみることによって、複雑な糸が解きほぐされ、私たちの日常と世界ってすごくリアルに、すごく近いものになるな、と思います。そういうモノのとらえ方をするようになると、フェアトレードといったコンシャスな買物ももっと広まって行きますよね。

奇しくもYogajayaの今月のニュースレターにあった言葉。イギリスの児童作家の言葉で、「物語こそが永遠に記憶にとどまる」というもの。またアメリカでは“Story of Stuff”という商品の製造から廃棄までのストーリーについて分かりやすく解説するサイトが人気です(greenz.jpの解説もどうぞ)。