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丹羽順子(にわ・じゅんこ)のホームページにようこそ!このサイトでは、環境問題やサスティナブルな暮らし方について、ブログ形式にて思いつくまま書いています。世界中の旅の記録や、映像作品もご覧頂けます。お気軽にコメント、メールお待ちしております。  koko@junkoniwa.net

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February 23, 2006

W杯の環境対策「グリーン・ゴール」とは?

世間はトリノで盛り上がってますが、次に行なわれる世界規模のスポーツ・イベントと言えば、6月にドイツで開催されるサッカーのワールド・カップ!たまたま日本対オーストラリア戦の観戦チケットを入手できた私は、行ってきますとも、応援してきますとも、ジーコ・ジャパン!

でもドイツで応援してきたいのは日本代表だけではありません。実は今回のW杯、「グリーン・ゴール」という包括的な環境対策で、史上初の気候ニュートラル(温室効果ガスの排出を、植林など様々な方法でチャラにすること)の大会を目指しているんですって。環境活動家の私がこれを見逃すわけにはいかない!ということで、今日は、東京ドイツ文化センターと、国際環境NGOのFoEJapanが主催した「2006年W杯記念特別企画 グリーン・ゴール 〜サッカーとエコロジー」というイベントで事前学習してきました。というのも、この「グリーン・ゴール」に関しては日本語の資料がほとんどないんですね。どんな取り組みなのか、もっと詳しく知りたい!ということで、行ってきました。

GG01.jpgイベントの前半は、元サッカープレーヤーで現在コメンテーターなどをされている風間八宏さんのお話。そして後半がFoEJapanによる「グリーン・ゴール」の全貌。基本的にはこちらの記事にあるような内容なのですが、今日のメモをまとめてみます。

「グリーン・ゴール」は、「ゴミ」「交通」「エネルギー」「水」の四つの項目で削減目標値を設定し、それを達成するための具体的なプランを実施していく包括的な環境対策です。詳しく見て行きましょう。

まず「ゴミ」はリユース・カップを用いたり、簡素な包装を心がけて、ゴミの発生を抑制します。それに加えて、お客さんにも分別やリサイクルを呼びかけます。(どうやって?というのが現地での見もの。)

次に「交通」では観客の50%が公共交通機関を使用することを目指します。なんせ320万人の観客に加えて、報道陣、ボランティアなど合わせるとかなりの人数になりますから、彼らの移動手段をなんとか考えないといけません。面白いのは、「コンビ・チケット」で、これは観戦チケットがそのまま地域公共交通機関の一日乗車券にも使える、というしかけ。ナイス・アイデア!その他にも、インターネット上で多言語交通システムの検索サービスを提供したり、公共交通機関の案内表示を強化したり、ドイツ鉄道と連携して、報道陣には無料パスを配布するという配慮も。

「エネルギー」は、20%削減を目指します。全12スタジアムの年間電力使用量を合計すると200-300万KWh(500〜700世帯の一年分に相当する電気量!)にもなるそうで、特に投光照明灯とビデオスコアボードが一番エネルギーを消費するんですって。この環境負荷をなんとか減らすための対策としては、太陽光発電の導入、省エネ照明の利用、空調や冷房の熱の最利用、エネルギー管理システムの導入、食堂での電気からガス調理器への変更が行なわれます。

次に「水」。目標値はこちらも20%削減。W杯全体で4万2000立法メートルの水が消費されますが、一番多く水を使うのが、ピッチへの散水、次にトイレやシャワーの利用なんですって。そこで、ピッチの散水には雨水を利用したり、無水便器(男性のみ。特殊な材料と器具を使い、水を流さなくても臭わないようにする)や節水コック(気がつかない程度の水圧調整で50%の節水)を導入します。

メモ:各スタジアムの取り組み
ベルリン(公共交通機関の70%利用)、ドルトムント(太陽光発電、ユーロソーラー賞受賞)、フランクフルト(雨水利用)、ゲルゼン(太陽光発電)、ハンブルク(エコプロフィット)、ハノーバー(エコ改修、無水トイレ)、ケルン(省エネ型地下暖房)、カイザー(パーク&ライド)、ライプチヒ(エコ都市化の一貫としての対策、雨水利用)、ミュンヘン(EMAS)、ニュルンベルク(EMAS、地下水利用)、シュツット(雨水利用)

しかし、これらの対策を施しても排出される二酸化炭素は、10万トンにのぼる計算。そこでドイツサッカー連盟は、津波で被害を受けた南インドのタミル・ナドゥという村に50万ユーロを投資。牛の糞を再利用して作られるバイオガスの調理設備を建設するんですって。この援助をCDM(クリーン・デベロップメント・メカニズム:先進国が途上国で温暖化対策を行い、その効果を自分の国の排出削減目標達成に用いることができるという、京都議定書の仕組みの一つ)として、二酸化炭素の排出量をオフセットするというなんともクレバーな展開です。しかも途上国への設備導入後は、事業がうまく行っているかをモニターするため、専門の事業機関と契約するという徹底ぶり。

今日のイベントで、「グリーン・ゴール」は温室効果ガス削減だけではなく、途上国の生活向上にも貢献するという、考え尽くされた企画だということが分かりました。ただ実際にどれぐらい対策が行なわれているか、どれぐらいのお客さんが協力しているかは、各スタジアムに行ってみないと分からない事が多そうです。取材が出来るといいなぁと思っているので、詳しい情報を知っている方、ウェブや雑誌などの媒体での掲載に興味がある方、是非コンタクトして下さい!そして、W杯に行く人、サッカーが好きな人、一人でも多くの人に「グリーン・ゴール」を知ってもらって、応援して欲しいです!

——-

GG03.jpg各スタジアムで利用されるリユース・カップ。このリユース・カップが始まったのも、ドイツのフライブルグのサッカー・スタジアムだったんですね。最近では、日本でも、Summer Sonic, Fuji Rock Festival, ap bank festivalなどの夏フェスや、都内10カ所のライブハウスにも導入され始めているので、知っている人も多いはず。


GG02.jpgリユース・カップは生分解性プラスチックで出来ていて、洗って使えば最大50回の再利用が可能。「洗うのにまた水や洗剤を使うのでは?」という意見もありますが、製造から廃棄までの全ての行程の環境負荷を調べたライフサイクルアセスメント(LCA)の調査でも、使い捨てのカップに比べて、優秀な数値が出ています。

地域のお祭りやイベントにも無償で貸し出してくれるそうなので、これはすぐにでも取り入れられそうなエコ対策。「グリーン・ゴール」でさらにイベントでの環境対策が注目され、日本の様々なイベントでの取り組みも盛んになって行くといいですね!

参考リンク:
地球・人間環境フォーラムのリユース・カップのページ
21団体からなるリユーズ・ネットワーク


サステナビリティー, イベント | コメント (4)   

February 22, 2006

かわさき地球環境フォーラム

kawasakifesta01.jpgkawasakifesta02.jpg

今日は川崎地下街で「かわさき地球環境フォーラム」というイベントに参加してきました。ちょっと前から市民のボランティアの「グリーンコンシューマー部会」で活動してるので、その関係で誘われて行ってきました。

会場には、地球温暖化防止に向けた、市民、企業、自治体のそれぞれが展示のブースを設け、風力発電、太陽光発電、燃料電池、エコドライビングなど、新技術や取り組みを紹介していました。私たちの部会は「エコチャレンジ」と題して、通りがかりの人に日常生活で出来ることを宣言してもらうという工夫をしました。たまたま話しかけた方が耳に障害を持っていらっしゃる方だったので、身振り手振りで話してみたり。人に伝えて行く事ってとてもエネルギーがいりますけど、楽しいし必要なことですよね〜。色々な年代の方々と協力し合って、こういう活動に参加できて感謝します!そして去年、フジロックでバイオディーゼル燃料を使って音を出した仲間たちも、太陽光発電でコンサートをやっていたりと、なかなか盛り上がりました!

個人的には、会場内をウロウロして、いろいろな企業や自治体の方々とお知り合いになれた事が一番の収穫だったかな。川崎市の広報部の方に、「もっとかっこ良く分かりやすい形で、エコロジカルなライフスタイルを提案する広報誌を作りましょう!」と営業もしときました。^^。イギリスの地方政府で作っていたマガジンを参考までに送っておこうかな。何か一緒に出来るといいなぁ。

とにかく市民の皆さん、ボランティアで一生懸命やっていらっしゃるのには、頭が下がります。もっとこういうムーブメントが大きくなっていくといいですね。どうやって若い人たちやシニア世代を巻き込んで行くかが課題ですね。

みなさま、お疲れさまでしたー!

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February 21, 2006

アントニオ猪木さんの誕生日パーティー

inoki01.jpg1、2、3、ダー!なぜかお呼ばれして行って参りました、アントニオ猪木さんの63歳のお誕生日パーティー。いやぁー熱かったです。「燃える闘魂!」をしっかりと感じてきました。

「地球とともに生きる」と題したパーティーは、赤坂プリンスの広間で盛大に行なわれました。さすがエンターテイナー、各界の主賓による趣向をこらした挨拶や、猪木さんのお兄さんによる素晴らしい歌の披露など、最後まで飽きさせない工夫が満載。タイガーマスクを付けた新日本プロレスの人たちもいっぱい。プロレスは全然興味ないので分からなかったけど、ファンだったら、かなりウハウハする面子だったんだろうなぁ〜。


inoki02.jpg猪木さんって全然知らなかったんだけど、平和活動や環境保護活動をとても熱心にされてるんですね。スポーツ平和党を立ち上げたのは記憶に新しいですが、その他にも北朝鮮との文化交流、珊瑚礁の再生活動(ドデカイお誕生日ケーキは珊瑚礁をモチーフにしてました)、自然エネルギーの推進など、色々なテーマで実に精力的に活動されてるんです。それも、たまにどっかに出張する親善大使みたいな一過性の取り組みではなくって、長期的にじっくりと取り組んでいるという感じ。パーティーお開きのあとも大勢の記者に囲まれて、地球環境の危機的状況とそれに対して何ができるかをまじめに真剣に語っている姿が印象的でした。うーん、頼もしい。猪木さん、やっぱりハートもデカイのね!


さて。パーティーに誘って下さったのは、ニュージーランドで太陽光発電の普及につとめ、Eco Creationという会社を経営されている、あきらさんというお兄さん。たまたま私のブログのドイツのソーラー・シティ関連の記事を見てメールを下さって、今回初対面でいきなり猪木さんのパーティーまでご一緒させて頂きました。あきらさんは、太陽光発電技術の特許を持っている姫路の多川商事のオーナーも紹介して下さいました。この方が猪木さんと仲良し、ということでパーティーにも誘って下さったのです。今日一日、自然エネルギー界のいろいろな方に会って(それも普段私が生息するNGO寄りではなく、ばりばりのビジネス界)貴重な体験でした。

それぞれに方法や活動の場所は違えど、「自然エネルギーを普及したい」「みんなが平等で豊かな世界を作りたい」と抱くビジョンは同じ。アントニオ猪木さんのような方が見方についていると思うと、なお心強い!「みなさーーん、元気ですかぁーーー?頑張りましょうーーーーー!!!!」

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February 16, 2006

貧困をなくすマイクロファイナンス

昨日会ったアメリカ人のRon、面白いことをしてました。マイクロファイナンスのNGOを日本で立ち上げようとしてるんですって。Exciting!

マイクロファイナンスとは、「貧困層向け小規模金融サービス」のこと。貧困層の自立支援を目的に、1970年代ごろから始まった手法で、今では「貧困問題をなくす最良の方法」とも言われるほどです。仕組みはとても簡単。本来であれば、お金など借りられない貧困層にも、小規模なビジネス資金などとして融資を提供する、というもの。従来の金融サービスと何ら変わりはありません。違うのは、対象としているのが貧乏で今までお金など到底貸してもらえなかった人たちだというだけです。利子もちゃんとあることで、自分たちで資金を運用し、返済しようという責任感ややる気がわいてくるんだそうです。(返済率は普通の銀行より高い98%以上)

マイクロファイナンスは驚くほど色々な国で成果を上げ始め、今日、取引高は年間1兆円を超え、8000万人の人々の生活改善に役立っています。国連も、去年を「マイクロクレジット国際年」と号しています。それでも、ミレニアム開発目標に掲げられている「2015年までに3億人を越える貧困層を救う」という数値までは長い道のりです。

世界各国で盛り上がっているマイクロファイナンスですが、日本ではさほど大きなムーブメントにまだなっていません。シャプラニールなどのNGOで抱き合わせ的な活動しているところがある程度で、専門的にやっているところはまだないんではないでしょうか?

そこでRonの登場。彼が取りかかっているのは、パリに本部があるPlaNetFinanceという世界的なネットワークを持つマイクロファインアンスのNGOの日本支部を立ち上げること。バックアップは今のところ、100%新生銀行がしてくれてるんですって。日本の銀行もやっとこういう動きにアンテナが向き始めたんでしょうかね。

PlaNet Financeは、小口の貸し付け以外にも、政府や中央銀行などへの政策アドバイザー、金融規制についてのコミュニティ・トレーニング、MFI(Money Finance Institution)の設立なども行なっているNGO。すでにNGO登記を都庁に済ませ、スポンサーの企業周りを始めているというRon.

今、立ち上げに関わっている”Reading World”という途上国の字の読み書きが出来ない子供たちに教育の場を提供しようというプロジェクトも、マイクロファイナンスを使って現地の支援をしようという話になっています。最近、詳しく知ったこのマイクロファイナンスという手法。これからますます日本でも盛り上がっていきますように!

マイクロファイナンスに関して詳しくは:
ー山形浩生さんのWiredの文章は良く分かるし、面白いので、おすすめです。
ーマイクロクレジットの生みの親で、有名なバングラデシュのグラミン銀行のユヌスさんのお話はこちらです。
ー東大博士課程の大学院生のメルマガ「世界の貧困と戦う」もご参考に。

サステナビリティー | コメント (5)   

February 16, 2006

各地で進む新エネルギー革命

「バイオエタノール」って聞いたことがありますか?

石油などの化石燃料に変わるエネルギー源として、いろいろな自然エネルギーの開発や実用が進んでいますが、バイオエタノールもそのうちの一つ。バイオエタノールは、サトウキビやトウモコロシなどの植物から作られる環境に優しい新燃料なのです。

バイオエタノール先進国と言えば、ブラジルが有名。なんとブラジルでは既に国内を走る自動車の15%がバイオエタノール燃料で走っています。ブラジルでは30年前のオイルショックの時、「国家アルコール政策」を発表して、石油に依存しないエネルギー体質を少しずつ作ってきました。ブラジルのガソリンスタンドではバイオエタノールと石油と両方の燃料が販売され、利用者がどちらかを選択できるようになっているそうです。自動車も、ガソリンとバイオエタノール両方を入れられるフレックス車と呼ばれる車種の販売台数が延びているんですって。

先日、ブッシュ大統領が演説で「アメリカは石油中毒だ(”America is addicted to oil.”」と認めましたが、そのアメリカでもバイオエタノール燃料の実用化を目指しています。去年、ブラジルのルラ大統領が来日して小泉さんに働きかけたこともあり、日本でも、2010年までに「バイオエタノールを混合したガソリン」を普及していくことになっています。

ただブラジルから燃料を輸入するとなると、コストがかかってしまいます。じゃぁ日本でサトウキビなどを栽培して独自にバイオエタノールを作れるかというと、サトウキビは収穫まで時間がかかり、大規模な農家でないと利益が出ないという難点が。

コスト面でもなんとか折り合いをつけて、バイオエタノール革命を日本でも軌道にのせようと、アサヒビールが実験プロジェクトを始めたとういニュースが、TV番組「ガイアの夜明け」の特集「安いガソリン作れ!」〜サトウキビ畑が油田に変わる〜で取り上げられていました。

アサヒビールの研究チームは沖縄本島からほど近い伊江島で、従来の二倍以上の収穫が出来るサトウキビを開発し、砂糖とエタノールを同時に作ることで収益をあげ、バイオエタノールのコストを抑えることに成功したんですって。すでに伊江島では数台の車がこの新燃料で走行しているそうです。

将来の自然環境とビジネスとをちゃんと考て、新しい技術やサービスの開発に企業も乗り出している好事例の一つとして、面白かったです。私はビール飲まないけど、アサヒビール頑張れ!って応援したくなりました。(単純…)

自然エネルギーの開発・推進利用は各国のエネルギー政策の「本流」ともなってきた今。3月には長野県でエネルギー専門家もおすすめの講座が開かれます。しかも無料!

タイトルは「自然エネ・省エネ起業講座」。開催場所の長野県飯田市は、市民出資を全国から集めて太陽光発電書を運営しているという、「地域エネルギー起業」のフロントランナーなんですね。

政府や企業まかせではなくて、自分たちでもエネルギーを作ろう。「自分たちの住んでいるところで、エネルギーも自給自足」というのが、時代の常識になるのも近い?!

サステナビリティー | コメント (0)   

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